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舌下免疫療法

希望を象徴する医師と看護師の背中

薬剤メーカーの出荷調整のため、現在は既に舌下免疫療法を開始済みで継続目的の患者様のみ受付(診察日:木曜日・土曜日)

花粉症を「治す」ことを目指す治療法

花粉症の治療には、出てしまった症状を抑える「対症療法」だけでなく、体質そのものを改善して克服を目指す「減感作療法(免疫療法)」という選択肢があります。
これは、アレルゲンをあえて少量ずつ体内に取り入れることで、体がスギ花粉に反応しないように慣らしていく方法です。
免疫システムを根本から変えていくため、数年単位の長い継続が必要ですが、花粉シーズンを快適に過ごすための大きな一歩となります。

高い安全性と登録医による適切な処方

かつては複雑な工程が必要だったこの治療も、数年前から「口から飲むタイプ」の治療薬(シダキュア)が登場し、より身近なものとなりました。
当院はアレルギー性のアナフィラキシーショック等にも対応できる体制を整えた「登録医・登録医療機関」です。
厳格な制度の下、安全性を最優先に考慮して処方を行っておりますので、副作用に不安をお持ちの方も安心してご相談ください。

治療の対象とアレルギーマーチの防止、ヒノキ花粉症にも効果が期待できます

この治療は、検査によって「スギ花粉がアレルゲンである」と証明されたアレルギー性鼻炎の方が対象となります。
この治療を推奨する理由は、目先の鼻水や目のかゆみを止めることだけではありません。
一つのアレルギーがきっかけで次々と他の症状(喘息や皮膚炎など)を併発する「アレルギーマーチ」への進行を食い止めることを最終的な目標としています。

スギ花粉の舌下免疫療法(シダキュア)は、スギと構造が似ているヒノキ花粉症にも一定の効果が期待できます(交差反応)
約80%に効果があり、ヒノキ症状が緩和するケースも多いですが、ヒノキ特有の成分には対応できないため、症状が残る場合は抗ヒスタミン薬などの併用が必要です。

治療を開始できる時期について

スギ花粉が飛散している真っ最中(1月〜5月頃)は、体が過敏になっているため、新たに治療を始めることができません。
初回治療の開始は、飛散が落ち着いた6月から12月の間となります。
ただし、すでに治療を継続されている方は、花粉シーズン中もそのまま休まずに服用を続けていただけます。
「来年こそは楽になりたい」とお考えの方は、シーズンが終わったタイミングでのチャレンジをお勧めします。

アレルギーの検査をしてみませんか?

あてずっぽうよりも原因となるアレルゲンの見当を付けて、どんな環境で、鼻水が出始めるかとか、目がかゆくなるとか、そのうえで絞ってアレルギー検査をしてみるのが良いでしょう。
もちろん、生まれてから一度もやったことがないので、できるだけ多く一回で調べたいという方用に36~39種類くらいのアレルゲンを一気に調べてくれるセット検査もあります。

結果として、どのアレルゲンでも反応が出ない人もいますが、世の中のすべての物質を調べつくすことができないのと、一般のアレルギー反応でないシステムで鼻水・くしゃみ等の類似症状が出ている場合もありますので、残念がらないでください。
アレルギーの世界はすべてが全部解明されている訳ではなく、毎日新しいことが少しずつわかって進歩し続けている学問だからです。

抗アレルギー剤と眠気

アレルギーの薬はたいてい眠気があります。逆に眠気のないものは効かない傾向があります。
もうひとつ大事なことは、人によって同じ薬でも感受性があります。
ある人がその薬を飲むと倒れるのではないかと思うほど強い眠気に襲われますが、何ともない人もいます。

もちろん、その間の人たちもたくさんいる訳で、患者さんと薬選びをする際は、飲んだことのある薬をメモして来てもらったり、薬の内容が書いてある薬剤情報提供書を持って来てもらったりすることが多いです。
その薬を服用した際の状況を聞いて、より強いのが良いのか、弱いのが良いのか判断する根拠にするためです。

経済的に無駄な薬を受け取ってしまわないためにも、薬の情報は大事にお持ちくださることをお勧めします。

抗アレルギー剤と即効性

薬を飲んだり、点鼻したり、点眼したりして直ぐに効くと、われわれはとても安心できます。
アレルギーの薬には、即効性がある薬と、2週間くらい前から飲んでいたほうが効果が高い薬の2種類に分かれます。

作用する反応部分が異なるためにそうなる訳です。
ただ即効性がある薬は長持ちがしない傾向があります。
でも繰り返し使えるのならそれでも良い訳で、薬をもらうときには、よくその辺を医師に尋ねておくことも大事だと思います。